コラム
column
column

近年、家づくりの検討で「平屋」を希望される方が増えています。 理由として多いのは「階段がなくて楽そう」「家事がしやすそう」といった声ですが、 実はそれだけで決めてしまうと後悔につながるポイントもあります。
この記事では、平屋が人気の理由を整理しながら、 平屋のメリット・デメリット、そして平屋が向いている人/向かない人の考え方を 分かりやすくまとめます。
この記事で分かること
なぜ今、平屋が人気なのか

平屋人気の背景には、「階段がない」以上の理由があります。たとえば、共働き世帯が増え、家事も育児も仕事も…と日々が忙しい中で、生活動線を短くして“迷わない家”にしたいというニーズが強くなっています。
また、将来のためだけではなく「今の暮らしの快適さ」を大切にする価値観も後押ししています。平屋はワンフロアで暮らしが完結する分、日常の小さなストレスを減らしやすい住まいです。
ただし、平屋は流行だから選べば良い、というものではありません。土地条件やプライバシー、収納計画など、二階建てとは違う注意点もあるため、次の章でメリット・デメリットを整理していきます。
平屋のメリットは本当?よく言われるポイントを整理
平屋の代表的なメリット

これらは確かに平屋の強みですが、注意したいのは「平屋なら必ずこうなる」ではなく、間取りのつくり方で体感が変わるという点です。
たとえば、平屋でも廊下が長いと移動が増えますし、収納を十分に確保しないと生活感が出やすくなります。つまり、平屋のメリットは“設計の前提”が揃って初めて活きる、という捉え方が大切です。
平屋のデメリットと「向かない」ケース
暮らし方や条件によって、合う住まいは変わります
どんな住まいにも向き・不向きがあります。平屋に憧れがあっても、条件によっては二階建てのほうが満足度が高いケースもあります。

平屋の注意点として、代表的には次のような項目があります。
特に「平屋=開放的」というイメージだけで決めると、実際は視線が気になって窓を開けづらかったり、思ったより明るさが取れなかったりすることがあります。平屋を選ぶなら、視線・光・抜けの設計がカギになります。
平屋の満足度を左右するのは「広さ」よりも設計の工夫

「平屋は広い土地が必要」と言われがちですが、満足度を決めるのは単純な坪数ではありません。ポイントは、住まいの中に“抜け”と“余白”をどうつくるかです。
たとえば、窓の向こうに視線が抜ける場所があるだけで、同じ面積でも体感の広さは大きく変わります。さらに、外の空気を近く感じられる設計は、平屋の魅力を引き出しやすくなります。
平屋を心地よくするための工夫
平屋は、工夫次第で「閉じない」「暗くしない」「片付く」を実現しやすい住まいです。逆に言えば、これらの工夫を省くと、平屋の魅力を感じにくくなります。
ピアスタイルが考える「ちょうどいい平屋」

ピアスタイルが大切にしているのは、「盛り込む」よりも、暮らしが整う優先順位をはっきりさせることです。
平屋は、選択肢が多いほど迷いやすい住まいでもあります。だからこそ、暮らしのベースを整えた上で、必要な要素だけを丁寧に足していく。そうした考え方が、結果として“長く心地よい平屋”につながります。


営業時間09:00~18:00(水曜定休)